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SEOと文字数は関係なし!長くても短くても伝わりやすいコンテンツを

更新日: 2024.11.19   公開日:2022.11.15

オウンドメディア運営においてSEOは重要なチャネルの1つです。アップするコンテンツ制作については悩みが多いもの。「長文のほうが評価されるらしい」「文字数は●文字以上がいいらしい」という、最適な文字数についての疑問も多いようです。今回はSEOと文字数について解説します。

SEOと文字数は関係なし!KV

SEOに文字数は関係あるのか?

結論から言うと文字数とSEO、検索上位表示するかどうかには関連はありません。文字数が短くてもユーザーにとって有益なコンテンツであれば検索上位表示されますし、長文であってもユーザーにとって有益でないなら検索上位表示されないこともあります。

この記事では

  • 文字数と上位表示が関係すると思われるようになったのは何故か?
  • サイト運営をする上で文字数を気にするのはどういうシチュエーションなのか?
  • どうしても文字数を気にしなければいけない場合、どうするか?
  • トピックに必要な文字数以外の要素の考え方

について解説します。

SEOでコンテンツが流行りだした時代に長文有利の情報が出てきた

SEOと文字数の関係を気にする方の多くは「長文の方が上位表示されると聞いたけれども本当?」という疑問を持っているから、ではないでしょうか。

2015~2017年ころはコンテンツSEOが特にブームがあった事もあり、色々なキーワードで記事コンテンツがアップされ、検索上位を占めているジャンルもありました。多くのキーワードで記事コンテンツが上位表示している状況になると、SEOを仕事にしている方など多くの専門家や企業が分析を行います。

その中に「文字数と検索上位表示率」についての関係性を調べるようなデータもあり、情報として広がっていったのかな、と思います。文字数は数字で表現できるので上位表示しているページの文字数のカウントと実際の順位の関係を見るだけなので比較的かんたんに分析できた、というのも流行った理由です。

かくいう私も、かつては文字数と検索順位の関係性を割りと本気で信じていました。その後、それが全く意味がない事だと気付きましたが、その当時の検索結果が長文のブログ記事だらけだった事もあり、いくら公式の発表が出ていても無関係だと思えなかったのです。

今起こっている状況を無視するわけにもいかず、私のように検索順位と文字数の関係性を気にして分析した方は多くいました。「相関性アリ」としてしまった方も多くいたので長文の方が上位表示しやすい、という情報もそれなりの数出てきてしまい、

長文=上位表示しやすい

という情報は長期間信じられていました。

今のSEOから文字数と検索上位表示との関係を考える

今現在の検索結果を見ていただくと、記事コンテンツが上位表示する検索結果以外に

  • ECサイトや商品情報ページが上位表示する検索結果
  • 商品情報と記事コンテンツが混在している検索結果
  • 短文やキーワードの答えが掲載されているページが掲載されている検索結果
  • 特定の機能を持つページが掲載されている検索結果

など、キーワードや検索されている状況に応じて、表示されるページのタイプや内容は全く異なるものとなっています

「今日の天気」と検索した時の検索結果。検索結果上ですでに知りたいことが分かる状態。

検索エンジンのキーワード理解力が数年前より高くなったこともあり、ページの中にテキストが少なくても、そのページがどういったページなのか?を多くの情報から理解できるようになりました。結果的にページ内に大量のテキスト情報は必要ではなくなり、本当の意味で文字数と上位表示は無関係になりました。

例えば、天気を知りたいだけなのに「天気とは?」とか「予報をする仕組み」みたいなテキストが膨大に書かれたページが上位表示するような状況になったらどうでしょう?

誰も検索エンジンを使わなくなりますよね。検索エンジンは適切な検索結果を表示するためにページを理解し評価するための能力を大きく向上しています。

サイト運営上、今でもSEOで文字数を気にするのは何故か?

上位表示と文字数は全く関係ない、と既に結論は出ています。にも関わらず文字数と検索上位表示を気にする場合があります。SEOの現場で私自身も何回か聞かれた事があります。

この理由の1つはコンテンツの発注を外部ライターへ依頼している、という状況が関係しています

コンテンツの発注を外部ライターへ依頼

クラウドソーシングやSNSを通じてライターを探す場合、文字単価○円という料金テーブルを提示している方やサービスが多くあります。依頼する側としては文字単価によって大きく記事単価も変わるため、文字数を気にせざるを得ない状況です。

発注側は、かけたコストを回収する必要もあるので検索上位表示に有利な文字数は?といったことを気にする、という状況になります。サイト運営担当者も、文字数と上位表示は関係ないことは知っていますが仕組み上仕方なく調べている、という理由ですね。

ライターによっては文字単価ではなく記事単位での料金にしている方も多くいますし、そういったサービスもあります。できればこうしたサービスを活用し、文字単価で発注しなければいけないサービスを使わないようにして欲しいのですが、そうもいかない場合もあります。

どうしても文字数を気にしなければいけない場合、どうするか?

私が対応する際は、どんな記事であっても5,000文字を目安に記事を発注するようにしています

文字単価で発注した際に最も担当者を悩ませるのは「記事によって単価が変わってしまうこと」です。であれば最初から文字数を揃えてしまって予算を決めてしまえば良いのです。苦肉の策ではありますが、単価を統一することができるだけでも文字数の呪縛からは開放されます。

一時、文字数と順位の関係を調べていたと書きましたが、多くのオウンドメディアのSEOをサポートした経験上、5,000文字超えの文字数が必要なケースは多くありませんでした。それ以下で収まることの方が多いですし読みやすい記事になります。ですので最初から5,000文字で発注し、記事によってはサイト運営者側で記事を編集して活用する、という事をしています。

どんなに優秀なライターが書いた記事であっても最終責任を負うのはサイト運営者です。修正や編集、推敲は必須ですし、それらを社内で行うことで読みやすい記事にしていく事ができます。

☑︎優秀なライターの探し方はこちらを参照

文字数より前に気にすべきこと

文字数は関係ありませんが、記事コンテンツの内容は何でも良い、という訳ではありません。ユーザーの検索意図に応えたコンテンツを作成する必要があります。

以下、2011年5月6日のGoogle検索セントラルブログの記事からの引用です。

  • 記事に掲載されている情報は信頼できるものであるか。
  • 記事は、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか。内容の薄いものになっていないか。
  • サイトに、同じトピックや類似のトピックに対してキーワードのバリエーションをわずかに変えただけの、重複している記事や冗長な記事が含まれていないか
  • サイトにクレジット カード情報を登録することに抵抗はないか。
  • スペルや文体の間違い、事実誤認がないか
  • トピックは、サイトの訪問者が本当に求めるものを提供しているか。検索エンジンで上位に表示されることだけを狙って作成されていないか。
  • 自のコンテンツや情報、独自のレポート、独自の調査、独自の分析内容が記載されているか。
  • 検索結果に表示された他のページと比較して、より実質的な価値を提供しているか。コンテンツの品質管理はどの程度行われているか。
  • 記事は公平に書かれているか。
  • サイトは、トピックの専門家として認知された機関が運営しているか。
  • コンテンツが多数のクリエイターへの外部委託によって大量に制作されているために、または複数サイトの大規模なネットワークに拡散されているために、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していないか。
  • 記事は適切に編集されているか。急いで制作されたような印象を与えていないか。
  • 医療関連のクエリの場合、サイトの情報が信用できるものであるか。
  • サイトの名前を見て、信頼できるソースから提供されていると認識できるか。
  • 特定のトピックについて包括的または詳細に説明しているか。
  • 自明のことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を提供しているか。
  • 自らブックマークする、友人と共有する、または友人にすすめたくなるようなページか。
  • 主要なコンテンツから注意をそらす、またはコンテンツの妨害となるほどの大量の広告が掲載されていないか。
  • 印刷物としての雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値があるか。
  • 記事が短かすぎないか、不完全でないか、有用な詳細情報が不足していないか。
  • 細部まで注意を払ったコンテンツと、注意を払っていないコンテンツが混在していないか。
  • サイトのページを閲覧するユーザーからの不満が想定されるか。

と記載されています。(※太字は編集部にて付与)

ざっくりまとめると

  • 信頼できる
  • 専門的な知識を持って深い考察がされている
  • 独自の見解を書きつつ公平な内容になっているか
  • 類似するコンテンツをサイト内に複数持っていないか
  • 検索エンジン対策のためだけに作られたものではないか
  • クレジットカードの情報を登録できるほど信頼できる内容でありサイトであるか
  • 丁寧に編集され、不完全な情報が多くないか
  • 他の人に自信を持って勧められるような内容になっているか

といった事が書かれています。自社サイトがこれらの価値を提供できているかどうか?を改めてチェックしてみることをオススメします。最近ではE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼)とも言われるようになりました。

またユーザーの検索意図を満たすためには、かなりの調査時間や分析作業が必要にあります。こうした作業を効率化し、検索意図を満たすヒントを得るためにはツールを活用することも有用です。ぜひSEOツール「ミエルカSEO」を活用してみてください。無料トライアルも実施しています。

ミエルカSEOを無料トライアルする

コンテンツ制作で重要なのは、練り込まれた「構成案」

コンテンツ作成時に、どういった状況で、何のためにその情報を知りたいのか?その検索意図を考えることが重要です。SEOを意識したオウンドメディア運用を行う場合、ターゲットとなるキーワードは比較的早い段階で決めるのではないでしょうか。

よりよいコンテンツを作成(発注)するためには、そのキーワード(検索意図)ごとに、コンテンツ構成案(骨子)資料を作成して依頼することが必要です。この構成案のでき次第でよいコンテンツになるかどうかが決まる、といっても過言ではありません。

構成案

記事作成資料に入れ込む情報としては

どういった状況・ニーズで検索されたキーワードなのか?を決めること

「SEO 文字数」というキーワードを狙うのであれば、

  • SEOを意識したサイト運営者が文字数と上位表示との関係を知りたくて検索している
  • 何文字だったら上位表示するか目安を知りたい
  • 記事の発注時に文字単価を気にする必要があり、ベストな文字数の調べ方を知りたい
  • 網羅性とSEOの関係性について知りたい

といった状況やニーズでしょうか。
では、こうしたユーザーに答えが提示できるコンテンツはどういったものでしょう?

  • 文字数と上位表示が関係ない、という点を伝える
  • 何で文字数とSEOの関係性を気にするのか原因を伝える
  • サイト運営上、文字数を気にせざるを得ない方への考え方の提示

上記のような答えが考えられるでしょう。
更に、ユーザーの態度変容(≒次のアクション)を起こすのであれば

  • 文字数よりも気にする要素についての答えを提示する
  • ユーザーの状況に寄り添いつつ1歩先の行動を提示する

といったことが必要になりそうです。

検索ユーザーに寄り添いつつ、独自の見解を交え、今後の方向性まで提示できれば、よりユーザーにとって有益になります。その結果、SEOも評価されるコンテンツが多く制作できるようになるのではないでしょうか。

ミエルカではユーザー向けに開催している講座「ミエルカ大学」で、構成案作成方法も伝授しています。何回でも参加できるということなので、基本をみっちり学ばれるのもツールを活用する意味だと思います。

ミエルカ大学の様子はこちらを参考ください。

「文字数の呪縛」から抜け出し、よりユーザーにとって有益なコンテンツを

文字数と上位表示について関係ない、という点について解説しました。なぜ文字数と検索順位についての情報が出てきたのか、といった点から解説し、文字数よりも気にすべき重要な要素についても触れました。

私なりに読者像を想定しつつ記事を執筆しましたが、文字数を気にしなければいけない状況にある方が一定数いるのも事実なのかな、と感じました。今回提示した文字数に対する解釈は私の見解です。

本コンテンツを読まれた方々の多くが、「文字数の呪縛」から抜け出し、ユーザーにとってより有益なコンテンツを提供していくという本質的な施策へ1歩踏み出してほしいな、と思っています。

本記事の著者
伊藤公助
伊藤公助
株式会社Prompta. 代表取締役
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