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ユニークユーザー(UU)とは?カウント方法やアクティブユーザーとの違いは?

更新日:2024.11.18 公開日:2023.07.10

ユニークユーザー アイキャッチ

自社のWebサイトがユーザーにとって有用かどうかを判断する指標の一つに、UU(ユニークユーザー)があります。

今回はUU(ユニークユーザー)について、そもそもUU(ユニークユーザー)とは何か?という疑問から、UU(ユニークユーザー)の必要性やカウント方法、UU(ユニークユーザー)を増やす方法などを解説します。SEO観点でも重要ですのでぜひ最後までご覧ください。

UU(ユニークユーザー)とは何か?

UU(ユニークユーザー)とは、ある一定の期間内(例:1週間、1ヵ月間など)に自社のWebサイトや特定のコンテンツページを訪問した人数(ユーザー数)の指標です。

たとえば、1週間の間にあるユーザーが同じWebサイトを5回訪問したとします。その場合、UU(ユニークユーザー)は5ではなく、UU(ユニークユーザー)は1となります。

UU(ユニークユーザー)は実際にWebサイトを訪れた人数を表すため、自社で運営しているWebサイトの人気がどれぐらいあるかを判断できます。

なぜUU(ユニークユーザー)を測るのか?

UU(ユニークユーザー)を計測する理由は、次のとおりです。

  • サイト訪問者の正確な数が測れる
  • 新規見込み客獲得の有無が分かる

サイト訪問者の正確な数が測れる

UU(ユニークユーザー)はある一定の期間内にWebサイトを訪れた人数であり、重複ユーザーを削除した数です。

よく使われるPV数は、同一ユーザーがカウントされた数であるため、たとえPV数やセッション数が高くても、情報収集で何度も訪れていたり、1人のユーザが何度も同じサイト内を細かく見ている可能性があります。

その点、UU(ユニークユーザー)であれば、確度の高いユーザー数を測定できるため、自社のWebサイトの人気測定にも活用可能です。

新規見込み客獲得の有無が分かる

UU(ユニークユーザー)数は、何度もWebサイトを訪れるリピーターと新規訪問ユーザーで構成され、UU(ユニークユーザー)数が増えれば増えるほど、新規訪問ユーザーが増えている可能性が高いと判断できます。

新規見込み客獲得を目的としたWeb広告を出した前後で、UU(ユニークユーザー)数を測定し、その効果の有無を判断します。

UU(ユニークユーザー)には、このような使い方が可能です。

UU(ユニークユーザー)のカウント方法

UU(ユニークユーザー)のカウント方法は、実際にカウントに用いるツールにより異なりますが、次の3つを基本とします。

  • IPアドレスでカウントする
  • ホスト名でカウントする
  • Cookie(クッキー)でカウントする

IPアドレスでカウントする

IPアドレスはスマートフォンなどのネットワーク機器に割り当てられた、インターネット上における住所のようなものと理解すると分かりやすいです。

UU(ユニークユーザー)数のカウント時には、このIPアドレスの数をカウントします。

Cookie(クッキー)でカウントする

Cookie(クッキー)はWebサイトを訪問してくれたユーザーの情報を一時保存したデータで、ユーザーが再度Webサイトを訪問した際に、一時保存したデータを引き継ぎます。

UU(ユニークユーザー)数のカウント時には、このCookie(クッキー)の数でカウントします。

Googleアナリティクスでは、このCookie(クッキー)が使われていますが、Webサイトを訪問したユーザーがCookie(クッキー)の受け入れを拒否してしまうと、正確なカウントは難しくなります。

ホスト名でカウントする

ホスト名はネットワークに接続しているPCやスマートフォンについている、識別しやすい名前のようなものです。

UU(ユニークユーザー)数のカウント時には、ホスト名の数でカウントします。

GoogleアナリティクスでUU(ユニークユーザー)数を確認できる

GoogleアナリティクスではUU(ユニークユーザー)数を確認でき、UU(ユニークユーザー)を「ユーザー」と表記しています。

具体的には以下の手順で「ユーザー」数を確認します。

  1. 「ユーザー」を選択し、「概要」をクリックする
  2. ユーザーサマリが表示される
  3. ユーザーサマリに表示されているユーザーの数値(UU数)を確認する

ユーザー数(UU数)のカウント期間は、ユーザーサマリ画面の右上にある日付表示をクリックすると変更できます。

また、今後GA4(Googleアナリティクス4)に強制移行されるため、今後は「ユーザー」から「アクティブユーザー」に名称が変更となりますので、注意してください。

※2023年4月現在の情報です

複数期間のUU数値を合算してはいけない

GoogleアナリティクスでUU(ユニークユーザー)数カウントの際に注意したいのが、日別集計と一定期間の集計を合算することです。

たとえば、次の2つの期間でUU(ユニークユーザー)数をカウントしたとします。

  • 4月1日(日別集計)
  • 4月1日から1週間(週単位集計)

ここで訪問ユーザーが4月1日から1週間の間に複数回Webサイトに訪問した場合、UU(ユニークユーザー)数は次のようになります。

  • 4月1日(日別集計):UU数=1
  • 4月1日から1週間(週単位集計):UU数=1

すでに解説しているように、一定期間内にWebサイトにユーザーが何度訪問しても、UU数は1でカウントされるため、日別集計したUU数と週単位集計したUU数を合算して「2にはならない」ことを押さえておきましょう。

UU(ユニークユーザー)と誤解しやすい指標や違いについて

UU(ユニークユーザー)はWebサイトの効果測定の指標と誤解されがちです。混同されやすい指標について解説します。

PV(ページビュー)

PV(ページビュー)はWebサイトを訪問したユーザーが閲覧した、すべてのWebサイトページの合計数を表したものです。

分かりやすく言い直すと、「ある期間内にWebサイトのページが何回閲覧されたかを単純に表すもの」がPV数になります。

PV数が大きければ大きいほど、Webサイトのページを多く見てもらえていると評価できるため、メディア運営側にとって確認すべき指標です。

たとえば、あるユーザーがWebサイトを1週間に10回訪問したとします。この場合、PV数とUU数は次のようになります。

  • PV数:10
  • UU数:1

このように、PV数の方がUU(ユニークユーザー)数よりも多くなります。

セッション(Session)

セッション(Session)は一人のユーザーがある一定期間に、Webサイトを訪問した回数を指します。UU(ユニークユーザー)だけではなく、PVとも混同されがちな指標です。

たとえば、ある人がWebサイトを次のような条件で訪問、ページを閲覧したとします。

  • 1週間の間にWebサイトに5回アクセスした
  • 1回目は10ページを閲覧、2回目は7ページ、3~5回目は5ページ閲覧

 

この場合、UU(ユニークユーザー)数、PV(ページビュー)数、セッション(Session)数は次のとおりです。

 

  • UU(ユニークユーザー)数:1
  • PV(ページビュー)数:32
  • セッション(Session)数:5

上記のとおり、セッション(Session)数はWebサイトのページが何ページ閲覧されたかは関係なく、「何回Webサイトにアクセスしたか」をカウントします。

このように、ユーザー数やページの閲覧回数ではなく、Webサイトへのアクセス回数を知りたい場合、セッション(Session)数を用います。

アクティブユーザー(Active User)

アクティブユーザー(Active User)はある一定期間内にWebサイトをどれだけのユーザーが訪問したかを表す指標です。

アクティブユーザー(Active User)は、UU(ユニークユーザー)との違いを明確に区別することが難しく、ほぼ同義で用いられています。

スマートフォン向けのアプリの場合、アプリをダウンロード後、実際に利用しているユーザーの意味で使われています。

Webサイトとスマートフォンアプリにおけるアクティブユーザー(Active User)の定義が異なりますので、指標の使い方に気をつけてください。

Googleアナリティクスでは、アクティブユーザー(Active User)とUU(ユニークユーザー)は同じ意味で使われています。

リーチ(Reach)

リーチ(Reach)とは、Web広告に反応し広告を見たユーザー数をあらわし、Web広告の成果を測る指標として用いられています。

元々は企業の出した広告メッセージやサービスの魅力が、ターゲット層に届いているかを表現するマーケティング用語です。

リーチ(Reach)は表示回数ではなく、広告を見た人数をカウントし、狙ったユーザー層にと届いているかを測定するために使われます。

ユニークブラウザ(Unique Browser)

ユニークブラウザ(Unique Browser)とは、Webサイトを訪れたユーザー数をあらわし、UU(ユニークユーザー)と同じ意味で使われます。

Webサイトへの訪問回数をブラウザごとに記録し、Webサイトにどのブラウザ経由でユーザーが訪問しているかを評価する指標となります。

ただし、同じ一人のユーザーが異なるブラウザでWebサイトを訪問した場合、重複カウントされることに注意が必要です。

たとえば、ある人が同じブラウザでWebサイトを5回訪問した場合、ユニークブラウザ(Unique Browser)は1ですが、2つのブラウザでWebサイトを訪問した場合、ユニークブラウザ(Unique Browser)は2となります。

UU(ユニークユーザー)を有効に活用する方法は?

UU(ユニークユーザー)を有効活用する方法は、次のとおりです。

  • UUとPVの数値を活用する
  • UUとCVの数値を活用する

UUとPVの数値を活用する

PVの数値をUU(ユニークユーザー)の数で割った数値が大きいか小さいかで、次のことがわかるようになります。

【数値が大きい場合】

  • ユーザー一人あたりのWebサイト内の回遊率が高い
  • ユーザーがWebサイト1回あたりの訪問に対する閲覧ページ数が多い

【数値が小さい場合】

  • ユーザー一人あたりのWebサイト内の回遊率が低い
  • ユーザーがWebサイト1回あたりの訪問に対する閲覧ページ数が少ない

PVの数値をUU(ユニークユーザー)の数で割った数値が大きいほど、コンテンツが充実していたり、ユーザー視点で使いやすく満足度の高いWebサイトと推測されます。

この数値で自社のWebサイトを点検してみるとよいでしょう。

UUとCVの数値を活用する

CVの数値をUU(ユニークユーザー)の数で割った数値の大きさで、広告運用やWebサイト運営の効率性を示す指標になります。

【数値が大きい場合】

  • 想定したターゲット層がWebサイトにアクセスできていると推察される

【数値が小さい場合】

  • 想定したターゲット層がWebサイトにアクセスしていないと推察できる

この数値は一般的にコンバージョン率と呼ばれ、数値が高ければ高いほど、質の高い見込み客を集められていると判断できます。

UU(ユニークユーザー)を増やす方法

自社のWebサイトの人気度を測る指標となるUUを高めるために、次の手法を検討するとよいでしょう。

  • 定期的に良質なユーザー目線のコンテンツを追加する
  • サイト滞在時間を増やす取り組みを行う
  • サイトへの流入経路を幅広く準備する
  • 長期目線でコツコツとサイト運営に取り組む
  • Web広告を活用する

定期的に良質なユーザー目線のコンテンツを追加する

UU(ユニークユーザー)を増やすためには定期的なコンテンツ発信が大切です。

単にコンテンツを大量に作れば良いわけではなく、ユーザーに必要なコンテンツを作ることを意識しましょう。

Googleなどの検索エンジンの評価の観点でも、高品質なコンテンツはプラスに評価され、結果的に検索上位表示につながります。

ただ、一度にコンテンツを作り、その後定期的に更新をしないとWebサイトの評価や価値が落ちますので注意しましょう。

サイト滞在時間を増やす取り組みを行う

Webサイトに長くとどまってくれる取り組みを行うことも、UU(ユニークユーザー)を増やす上では重要です。

Webサイトに長くとどまってくれることは、それだけユーザーにとって使い勝手の良いサイトと言えます。

具体的な方法としては、動画や写真などイラスト配置を工夫した上で、文章を用い有益な情報を提供することで、ユーザーがサイトにとどまってくれる時間を伸ばすことが可能です。

サイトへの流入経路を幅広く準備する

自社のWebサイトへの流入経路を広く用意することも、UU(ユニークユーザー)数増加に貢献します。

単純にGoogleなどの検索エンジンからのWebサイトへの流入を増やす施策だけではなく、TwitterやInstagramなどのSNSを活用したり、Webでのイベントを行うことも有効です。

また、作成する記事についても関心度の高いキーワードを入れた記事を作成するとよいでしょう。

長期目線でコツコツとサイト運営に取り組む

当然のことながら、UU(ユニークユーザー)は簡単に短期間で増えることはありません。

目先のユーザー数を追うことを意識するのではなく、長期目線でコツコツとWebサイトを運営する姿勢が大切です。

実際にWebサイトを運営すると分かりますが、記事の企画立案や過去作成した記事のリライトなど、大きな労力がかかります。

うまく効果があらわれないことだってあります。

それでも、あきらめず根気強くコツコツとWebサイトを運営し続けることが、結果的にUU(ユニークユーザー)の増加やWebサイト運営の成果につながります。

UU(ユニークユーザー)を増やす近道はない、と頭に入れておきましょう。

Web広告を活用する

Web広告を有効活用し、UU(ユニークユーザー)を増やす手もあります。

Web広告には次の手法があります。

  • アフィリエイト広告
  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • リターゲティング広告

Web広告の場合は、SEO対策と比べ、時間と手間を減らしつつ、新しいユーザーを獲得しやすいのが、メリットです。

ただし、広告で獲得したユーザーが収益化に結びつかないと出稿費用コストばかりがかさみます。

単に広告を打てばよいわけではなく、広告の中身をしっかりと精緻に設計する必要があります。

ABテストをしっかりと行い、指標を計測しつつ、効果的な出稿方法を模索し続ける努力も必要です。

UU(ユニークユーザー)増加のカギは良質なコンテンツにある

UU(ユニークユーザー)は一朝一夕に増えません。UU(ユニークユーザー)を増やすためのカギは、良質なコンテンツをWebサイトに提供し続けることです。

品質の良い記事だからこそ、ユーザーがWebサイトを利用してくれるようになり、結果としてGoogleなどの検索エンジンからも評価されるようになります。

まずは、いまユーザーが求めている情報は何かをしっかりと検討し、ユーザーから評価されるようなコンテンツを作る。

これがUU(ユニークユーザー)を獲得するための最良の方法と言えるでしょう。

UU(ユニークユーザー)のよくある質問

UU(ユニークユーザー)に関するよくある質問に回答します。

UU(ユニークユーザー)数はどれぐらいあればいいの?

結論から言えば、運営しているWebサイトの目的により変わります。

ただし、どのようなWebサイトでも必ず目標から逆算するのは共通事項です。

UU(ユニークユーザー)の目安を算出する場合は、Webサイトの運営目的を明確に定義した上で、目標達成に必要なUU(ユニークユーザー)数を計算するようにしましょう。

UUとPVの比率はどれくらいが良い?

運営しているWebサイトの目的で異なります。

自社のWebサイトのコンテンツを、一人でも多くの人に見てもらいたいことを目標に据えるのであれば、UU(ユニークユーザー)よりもPVの数を多くすることを目指しましょう。

その一方で、収益を上げることを目標とする場合は、CVR(コンバージョン率)などの指標を重視したほうが良いでしょう。

本記事の著者
ミエルカ研究所所長
ミエルカ研究所所長
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