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【入門編】Google タグマネージャーとは?仕組みや用語解説、GA4設定まで

更新日:2022.12.15 公開日:2022.11.25

Webマーケティングに携わる方なら、Googleタグマネージャーという言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか? そして「設定の仕方がわからない」「設定したのにちゃんとタグが発火しない」といったトラブルに見舞われたことも、少なからずあるはずです。Google タグマネージャーの基本について、図解でわかりやすく解説します。

アイキャッチ

峯林晃治

解説:峯林晃治(みねばやし こうじ)

株式会社Faber Company シニアコンテンツディレクター

営業、Webディレクター、SEOコンサルタントを経て、BtoBのWebマーケティング業務に従事。ネットリサーチやBIツールなど主にBtoB領域のデジタルマーケティングに携わる。特に、リード獲得を目的とした自主調査においては7年間で累計400件以上を企画、60,000件以上のリードを獲得した実績あり。

1.Google タグマネージャーとは

Google タグマネージャー(Google Tag Manager)とは、Googleが提供するタグ管理ツールです。無料版の「タグマネージャー」と有償版の「タグマネージャー360」があります。

Googleタグマネージャーとは

ここでいう「タグ」とはHTMLに追加するテキストのことです。たとえばアクセス解析タグの場合、HTMLに記述されたタグが読み込まれることで、訪問者のアクセス元やデバイス、URLなどの情報がサーバーに送られます。そのデータはアクセス解析ツールのダッシュボード上で分析可能です。

Google タグマネージャーでは、さまざまなタグをWebサイトのHTMLを直接編集することなく、一元管理できます。

①Google タグマネージャーの仕組み

Google タグマネージャーはGoogle 広告やGoogle アナリティクスなど、複数のタグを1つの管理画面で一元的に管理します。従来まではHTMLに直接タグを記述していました。この場合、たとえば広告代理店が変わる度に、リマーケティングタグやコンバージョンタグといった、広告の管理に必要なタグをすべて手作業で差し替える必要がありました。

タグマネージャーの仕組み

Google タグマネージャーでは、はじめに共通となるコードをWebサイトのすべてのページに埋め込みます。そしてそのコードが動作する条件を「トリガー」として管理画面上で設定します。トリガーには「特定のページが表示された」「特定のリンクが鵜リックされた」「動画が視聴された」などさまざまな条件を設定可能です。これにより、タグマネージャーの管理画面でさまざまな設定を一元管理できます。

trigger

またGoogle タグマネージャーは、Google以外にもAdobe AnalyticsやCriteoなど、サードパーティーのタグテンプレートが用意されており、テンプレートにないものはカスタム HTMLという機能で独自に設定できます。

②Google アナリティクスとの違い

Google アナリティクスとどう違うの? という質問をいただくこともあります。Google アナリティクスはGoogleが提供する無料のアクセス解析ツールです。Google アナリティクスでアクセス解析を行うためには、専用のタグをHTMLに記述する必要があります。このタグの状態をまとめて管理できるのがGoogle タグマネージャーです。

たとえば、Google アナリティクスでWebページ内のクリックを測定するとなると、対象ページのタグを個別に編集する必要がありました。Google タグマネージャーを使うと、Webページのタグを編集することなく、管理画面から簡単に設定が可能です。

③Google タグマネージャーを導入するメリット

ここまでをまとめると、Google タグマネージャーを導入することによって、以下のようなメリットがあります。

・HTMLに直接書き込む必要がない
HTMLにタグを直接書き込む必要がないので、新しいタグを追加しやすい。またHTMLの知識がなくても実装できる。

・複数のタグを一元管理できる
タグを一元管理できるため、変更内容を反映しやすい。タグの削除漏れなども生じにくい。

・イベント計測がしやすい
タグを編集する必要がないため、クリックイベントなどの設定が容易。タグの知識がなくても設定可能。

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2.Google タグマネージャーの基本用語

Google タグマネージャーの具体的な操作方法に入る前に、まずは基本的な用語について理解しておく必要があります。基本用語を理解しておくことで、後の設定をスムーズに進められます。

①アカウントとコンテナ

Google タグマネージャーの「アカウント」とは、Google タグマネージャーに紐づくユーザーアカウントです。「コンテナ」はタグやトリガーなどを管理する対象ごとのまとまりです。コンテナには「ウェブ」「iOSアプリ」「Androidアプリ」「AMP」「Server」の5つのタイプがあります。1つのアカウントに複数のコンテナを設置可能です。

アカウントとコンテナ

アカウントの画面ではコンテナの作成や、ユーザー管理などの設定が可能です。

②ワークスペース

ワークスペースはコンテナの編集領域と考えるとわかりやすいです。コンテナを複数人で同時編集する場合には、ワークスペースを複数作成します。無償版のGoogle タグマネージャーでは1つのコンテナにつき、3つまでワークスペースを作成できます。

ワークスペース

③タグ

タグは各種計測のためにHTMLに記述するコードのことです。Google アナリティクスやGoogle 広告などのタグが挙げられます。「タグ」画面ではコンテナに設定されているタグの一覧を確認できます。

タグ

④トリガー

トリガーはタグが動作するための条件です。Google タグマネージャーではページビュー以外にもさまざまなトリガーを設定できます。

トリガー

⑤変数

変数はユーザー行動によって値が変わるデータを保存するための入れ物です。具体的にはユーザーがアクセスしたURLや、クリックしたURLなどです。こうしたよく使うイベントは、あらかじめ「組み込み変数」として用意されています。

変数

⑥バージョン

バージョンはタグの「版」のことです。特定日時のタグの状態が保存されています。たとえば設定を間違えてしまい、以前のバージョンに修正したい場合も、バージョンから適切なものを選んで公開することで、ロールバック(巻き戻し)が可能です。

バージョン

⑦フォルダ

フォルダはタグやトリガー、変数をまとめられる機能です。たとえばアクセス解析関連、広告関連、といった形でアイテムをまとめて管理できます。

フォルダ

3.Google タグマネージャーの初期設定

Google タグマネージャーの基本用語や構造を理解できたところで、実際に設定をしていきましょう。

①アカウントとコンテナを作成する

まずはアカウントを作成します。新規でアカウントを作成する場合は、Google タグマネージャーのトップ画面から「無料で利用する」をクリックします。紐づけるGoogleアカウントの入力を求められますので入力します。

アカウント作成

設定画面でアカウント名、国を選択します。

初期設定方法

コンテナの名前とタイプを選択し、「作成」をクリックするとコンテナが作成されます。複数のコンテナを作る必要がある場合は、必要な分だけ作成します。

③Webサイトにコードを設置する

コンテナを作成するとGoogle タグマネージャーの2つのコードが自動的に表示されます。それぞれWebサイトの「<head> 内のなるべく上」と「開始タグ <body> の直後」という指定がありますので、間違えないように対象となるすべてのWebページに貼り付けます。

WordPressなどのCMSには、Google タグマネージャーをWebサイト全体に反映できるプラグインやテーマもあります。Webサイトの管理者に確認し、効率がよい漏れのない設置方法を選んでください。

webサイトへの設置方法

これでGoogle タグマネージャーを利用する準備ができました。次のパートから、具体的なタグの設定方法をご紹介していきます。

4.Google アナリティクスタグ(UA)を設定する

Google タグマネージャー(以下、GTM)にGoogle アナリティクスタグ(UA)を設定します。Google アナリティクスはユニバーサルアナリティクスと、新しくリリースされたGoogle アナリティクス4(GA4)の2種類があります。ユニバーサルアナリティクスは2023年6月末までしか計測できません。2つとも設定しておくことをお勧めします

①Google アナリティクスタグをGTMに追加する

はじめにGoogle アナリティクスの「管理」から「UA-」ではじまるトラッキング IDをメモしておきます。

Google アナリティクスタグをGTMに追加

GTMの画面で「タグ」を選び新規作成します。タグの名前を入力し、タグの種類は「Google アナリティクス:ユニバーサルアナリティクス」を選択します。

Google アナリティクスタグをGTMに追加_2

「変数の設定」で先ほどメモしたトラッキング IDを設定します。

Google アナリティクスタグをGTMに追加_3

②トリガーを設定する

「トリガー」は「All Pages」を選択します。これでGTMが入ったすべてのページビューをGoogle アナリティクスで計測できるようになりました。

トリガーを設定

③タグの設置状況を確認する

タグの設置状況は「プレビュー」で確認します。プレビュー画面を開き、タグを埋め込んだWebサイトのURLを入力します

タグの設置状況を確認

画面が切り替わり、設定したタグのうえに「Tags Fired」と表示されていれば、設定したタグが動作しています。

動作確認

④タグを公開する

プレビューでタグの動作を確認したら「公開」ボタンをクリックし、タグを公開します。「バージョン名」と「バージョンの説明」は空欄でも公開は可能です。ただし後々確認する際を考えて、どのような変更を加えたのかなど、一目でわかるような名前をつけるのがお勧めです。

タグ公開

⑤Google アナリティクスで確認する

公開した後はきちんとダッシュボード上で、データが反映されているか確認します。

Googleアナリティクスで確認

5.Google アナリティクス4(GA4)を設定する

Google アナリティクス4(以下、GA4)の設定方法についても解説します。GA4のプロパティが作成されていることを前提とします。基本的な流れは大きく変わりません。

※GA4への移行に関してはこちら:Googleアナリティクス4(GA4)への移行どうする?現行のGA(UA)は2023年7月1日計測停止
※GA4移行支援についてはこちら:Google Analytics 4への移行支援サービス

①GA4の測定IDをコピーする

事前にGA4の「管理」から「データストリーム」を選択し、「G-」ではじまる測定 IDをメモしておきます。

GA4の測定IDをコピー

②Google アナリティクス4タグをGTMに追加する

GTMでタグを作成します。GTMにはGA4のテンプレートも用意されています。ここでは「Google アナリティクス:GA4 設定」を選択してください。

GA4タグをGTMに追加

先ほどメモしておいた測定 IDを入力します。

③トリガーを設定する

トリガーは「初期化」タイプを選びます。初期化とは、他のタグよりも早く発火させるという設定です。この設定をしておくことで、イベントを漏れなく計測できます。

トリガーを設定

以降の流れは基本的に同じですので割愛します。プレビューと公開、そしてGA4での確認を忘れないようにしてください。

6.Google タグマネージャーの注意点

Google タグマネージャーは便利なツールですが、注意深く操作しないと計測の不備が生じる可能性もあります。以下はよく起こりがちなミスなので注意するようにしてください。

①公開漏れ

Google タグマネージャーは設定後、公開しないと動作しません。プレビューでの動作を確認した後、うっかり公開し忘れていた、ということも。タグに変更を加えた際は、それがちゃんと動作しているか、実際のダッシュボードなどで必ず確認するようにしてください。

②タグの削除漏れによる二重計上

Google タグマネージャーとGoogle アナリティクスタグの二重計上もよく起こりがちです。新しくGoogle タグマネージャーを導入した後は、その他のタグを削除しないと二重計上のリスクが生じます。なにもしていないのに急にWebサイトのアクセスが増えた、直帰率が下がった、といった場合は二重計上の疑いがあります。

③タグを設定するコンテナの間違い

Google タグマネージャーはコンテナごとにタグを管理します。編集するコンテナを間違えていた場合、いくら待ってもデータは計測されません。タグを編集する際はコンテナが正しいか確認することと、必ずプレビューで動作チェックすることでミスを減らせます。

④除外フィルタの設定

Google タグマネージャーの設定ではないのですが、Google アナリティクスで社内アドレスからのアクセスを除外していると、正しくデータが表示されません。テストをする際に除外フィルタをオフにするか、別の回線や端末でアクセスするなどして、動作を確認するとよいです。

7.PDCAは正しい計測から

Webマーケティングはデータを基にしたPDCAを、高速に回せるのが持ち味です。しかし、そもそものデータが正しく計測できていないと意味がありません。Google タグマネージャーは煩雑になりがちな計測タグの管理を容易にしてくれる便利ツールです。うまく活用し、データ計測を正しく効率よく実施し施策に反映していきましょう。

Faber CompanyではGA4など、アクセス解析やデータ分析に関するウェビナーも定期開催しています。ぜひお気軽にご参加ください。

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また、Webサイト改善の無料相談も受け付けています。ユーザービリティ向上についても承っていますので、お気軽にご相談ください。

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著者PROFILE

ファストマーケティング峯林晃治
ファストマーケティング(峯林晃治)

Webディレクター、SEOコンサルタントを経て、2013年に事業会社に入社。主にBtoB領域のデジタルマーケティングに携わる。特に、リード獲得を目的とした自主調査においては7年間で累計400件以上を企画、獲得したリード数(企業の名刺情報)は述べ6万件を超える。2020年に独立。
シニアコンテンツディレクターとして、株式会社Faber Companyでも鋭意活動中。▶︎Twitter

監修者PROFILE

月岡 克博
月岡 克博(つきおか かつひろ)

SFA導入コンサルからCRMベンダーのセールスに転身し、営業マネージャーに。その後Faber Company営業部長を経て、マーケティングを担うIMC部を設立。現在は執行役員として、営業・マーケティング部の統括やセミナー登壇などの活動をメインに行っている。
■ 講演実績:マーケティングアジェンダ/日経クロストレンドForum 他■Twitter:@tsuuky09

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