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SEO会社・SEO業者って何をしてくれる?選び方や注意点、特徴も解説

公開日:2023.03.14

SEO業者へSEO対策を依頼しようとしているけれども、どこに頼んだら良いか分からない、という方は多いです。そもそもSEOコンサルティングとはどんな事をしてくれるのか分かりにくいですよね。本記事では、SEO会社の選び方やポイントについて解説していますので、良い会社と出会う参考にしてください。こんなSEO業者は悪質で選ばないほうが良い、というポイントについても解説します。

SEO会社・SEO業者って何をしてくれる?選び方や注意点、特徴も解説

伊藤公助

解説:伊藤 公助 (いとう こうすけ)

株式会社Prompta. 代表取締役

出版社、学校法人広報、SEOベンダー企業を経て2013年に個人事業主として独立し2015年に法人化。9年間SEOコンサルティングのみで事業継続。マーケティング戦略立案、担当者育成やブランドマネジメントなども行う。数社のマーケティング顧問やアドバイザーとしても活動。

そもそもSEO業者とは何をしてくれる会社なのか?

SEO業者は、クライアントが検索からの集客を成功させるためのSEOコンサルティングを行います。SEOコンサルティングといっても内容は様々ですし、技術的な支援が強いところもあれば、キーワードマーケティングが得意なところもありますし、コンテンツマーケティングがメインのところもあります。SEO事業者によって得意な業種や会社やサイトの規模が異なりもします。

主なコンサルティング内容としては、顧客が検索しそうなキーワードで検索上位表示するような計画を立てたり、サイト内でSEOができていない箇所があれば修正(修正依頼の指示書を作成)します。

ECサイトで商品点数が多い場合は、製品ごとのカテゴリーを検索エンジンに評価されやすいように分類する、といった提案も行います。その他、ざっと対応範囲を羅列します。

構造化マークアップやURL構造の設計
・URL変更時の適切な対応
・ドメインの管理方法のアドバイス
UI/UX周りでSEOに関連する要素についての施策提案
・検索エンジン集客に関するトラブル対応
・(店舗運営者の場合)Googleビジネスプロフィールの管理方法全般
Search ConsoleGoogle Analyticsを元にした改善と集客のための施策立案(実行)
・SEOを中長期的に行うための計画立案とKPI設定
・検索順位が大きく動くようなアップデートが起こった際の分析とそれを元にした改善
など

細かいものをあげるともっと多くなると思いますが、多くのSEO会社はこの辺りを主戦場としている事が多いです。Webサイトへ実装するかどうか?はSEO会社ごとに異なっており、制作会社を別途紹介し取り組む場合もあれば、クライアントが懇意にしている制作会社と一緒に改善を行う場合もあります。

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コンテンツ周りのサポートもSEO会社の守備範囲であることが多い

オウンドメディアのSEOや運用サポートをする場合もあり、コンテンツマーケティングについての支援も行います。コンテンツの制作を請け負う場合もあれば、カスタマージャーニーマップの作成や記事構成資料の作成、編集サポートを行う場合もあります

広報やPR、SNSなどの外部施策については対応範囲外であることも多い

被リンクや言及、引用の獲得といった外部施策についてもSEOの範囲です。SEO事業者が行う範囲としてメジャーなのはコンテンツマーケティングの範囲で被リンクの獲得を狙うことが多いです。

被リンクや言及、指名検索を増加させる方法に、SNSの運用、広報、PR、マスも含めた広告があります。ただ、この辺りはSEO事業者の対応範囲外となる事が多く、被リンクや指名検索の増加に繋がった施策や事例は把握できていても、SEO事業者が実際にプロモーションを行うのは難しいです。

SEOの対応範囲はどこまでなのか?といった議論もあり、プロモーションを含めたサイト外の施策についてはSEO事業者の対応範囲外である事も多いです。

SEO事業者の外部施策の対応範囲としては
・サイト内におけるSEOの支援やサポート全般
・コンテンツマーケティングも含めた情報発信のサポート
というのが一般的です。

参考:被リンクの増やし方とは?被リンクがSEOで重要な理由とともに解説
https://mieru-ca.com/blog/increase_backlink/

SEO分析やレポートについて

SEOは年に数回、大きなアップデートがあり検索ランキングが大きく変動します。また最新情報や機能など情報の変化が激しい業界です。ですので最新情報も含めた情報の共有や分析もSEOの重要な仕事の1つです

それとは別にサイトのアクセス状況や順位など、レポートで報告をしたり、共有できるようにして順位状況などを確認できるようにします。SEOは成果が出るまで時間がかかることが多いので、最初の数カ月は作業報告に近いものになりますが、その後は徐々に集客の状況を示す数字が含まれたものが出てきます。

レポートのサンプルがあれば、どういったものを提供しているか?を見せてもらうのもオススメです。レポートにあまり時間をかけないタイプのSEO事業社もいるので、レポートが必要そうであれば、その旨も伝えておいた方が良いです。

また、ミエルカSEOを使うと、検索順位をスコア化した「ファインダビリティスコア」やGoogle AnalyticsやSearch Consoleと連携したレポートを自動で抽出可能です。必要なレポーティングは自動化できるかもしれません。Google Analytics4(GA4)対応もできるとのことなので、一度お試ししてみてはいかがでしょうか。

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SEO業者ごとに得意な分野、会社規模、施策内容は異なる

SEOの施策の範囲と業務範囲について解説しました。SEOのために行うことは多岐にわたるため、全ての業種、全ての施策が得意です、という企業は多くありません。

・サイト内部施策やテクニカルな部分が得意
・コンテンツマーケティングが得意
・UI/UX周りに強みがある
・分析が得意
・toB企業で多数の実績がある
・ECサイトでの支援実績が多い
・オウンドメディア支援が得意
・ローカルビジネスの支援が得意

など企業ごとにある程度の特色があります。

実績や発信内容などをチェックして、どの分野が得意なのか?をチェックしておくと理想のSEO会社が見つかる可能性が高くなります

有名だから、大手だから安心、とは一概にいえないですし、得意ではないジャンルでSEOコンサルティングをしても結果が伴わない、という事もあります。サイトによってSEOの施策内容が大きく変わるからこそ、自社のビジネスに精通しているSEO会社を見つけて欲しいと思います。

SEO会社の選び方の5つのポイント

SEO会社ごとに得意なところや実績は様々です。では、選ぶ際はどういった点に気をつけるべきなのか?について解説します。

自社ビジネスとの相性

自分たちのビジネスやSEOを依頼するサイトのタイプとSEO事業社の得意分野が合致しているかどうか?が重要です。

ECサイトの場合はテクニカルな要素、UI/UX周りの知識が豊富な支援会社がおすすめです。ユーザーの購買行動を構築し、それを元に施策を組み立てられる企業は信頼できます。
そういった支援会社は物流や在庫管理、CRMも含めたECビジネスをよく知っている可能性もあります。

オウンドメディア運用支援が得意なSEO事業社は、コンテンツマーケティングやカスタマージャーニー設計、キーワードマーケティング、編集やライティングについて強みがある事が多いです。メディアでの集客だけではなく、事業収益への影響まで考えてくれていることも多いので、そういった企業は信頼できる可能性が高いです

得意ジャンルや業界、サイトの規模もありますので、公式サイトや評判を探る際は、どういった業種の実績や評判が多いのかをチェックするようにしましょう。

担当者との相性

得意ジャンルや業種とは別に、担当者との相性は重要です。当たり外れもありますので、どういった方が担当してくれるのか?事前に顔合わせが可能であれば確認しておいた方が良いです。

SEOは業者に丸投げするということは出来ないので、パートナーとして一緒に施策を実行する必要があります。普段やり取りする担当者との折衝がストレスになってしまうとSEOの成功確率は下がります。どういうキャリアの方が担当してくれるのかは意外と重要です。
本当に相性が悪い場合は、担当変更も可否も含めて確認しておくと安心です。

各社、均質なサービスを提供しようとスタッフマネジメントに工夫してくれてはいるのですけれども、どうしても担当者ごとにサービスに微妙な差は出てしまいます。

もう1点、SEOに詳しくない企業がSEOを依頼する場合は、なるべく対面でのミーティング機会が設けやすい企業を選ぶようにしてください。地方にある企業の場合は地元企業の中から選んだ方が良いです

対面でやり取りして得られる情報量は、チャットやオンラインミーティングよりも遥かに多いです。最初のうちはわからないことも多いと思いますので、距離の近さも考慮しておいた方が良いです

施策内容

こちらは作業範囲の確認も含まれます。

・サイト内の改善が必要となった場合、その実装はどこがやるのか?
・その際の費用や委託する場合の事業社はどうなっているのか?
・レポートの有無、どういった内容のものが出されるのか?
・コンテンツ制作を行う場合、どこまでを対応し依頼企業は何が必要なのか?

アドバイスのみが欲しいという場合もあれば、作業も含めて一部お願いしたい、という場合もあるかと思います。施策内容と作業範囲は契約前に確認しておきましょう

予算と料金体系

どのくらいの費用で請け負ってくれるのか?の確認も重要です。SEOを外部に委託する場合、月額20万円(税別)~100万円(税別)くらいが多い印象です。
(※あくまでも目安です)

それ以下の場合もありますし、それ以上の費用がかかる場合もあります。施策内容や対応範囲にも大きく左右されるので一概に高い安いとは言えません。

社内で稟議を通す必要がある場合、月額数十万以上はかかるものだ、と想定していただいた方が良いです。予算が安いから、といった理由だけで選ぶと失敗する可能性も高くなります

料金体系についても注意して選ぶようにしてください。最近減りましたが、かつては成果報酬という料金体系が主流でした。指定したキーワードで上位になったら料金が発生する、という報酬体系です。

この方法は事業に関係しないような微妙なキーワードを成果報酬のためのキーワードにされてしまったり、何もせずに上がったときだけ費用が発生する、といった事もあるため、オススメしません

かつて自演リンクによって順位操作が可能だった時代は、この報酬体系でのビジネスが可能でした。現在はスパムなどによる順位操作は難しいばかりか、ペナルティなどのリスクもあります。成果報酬での依頼は避けておいた方が良いです

※参考:SEO対策費用の相場は?施策内容別の料金・費用対効果の考え方を解説
https://mieru-ca.com/blog/seo-money/

SEOの知識を身につける

SEOのことを何も分からない状態でSEO業者の良し悪しを決めるのは難しいです。ある程度、正しいSEOの知識について知っておかなければ、評判の悪い支援会社と契約することになったり、相性の悪い支援会社を選んでしまったりする可能性もあります

次に解説するオウンドメディアの内容をチェックし適切な事業社を選ぶためにも、SEOについての知識をつけて事業社選びをすることをオススメします。

自社のSEOもしっかりできている会社を選ぶべきか?

SEOについて色々と調べているとSEO事業社のオウンドメディアを多く見かけるかな、と思います。ミエルカジャーナルも企業のオウンドメディアの1つですが、各社オウンドメディアを運用し、集客や自社の信頼を獲得するために試行錯誤しています。

この試行錯誤から顧客へのSEOの施策として還元するものが生まれています。SEO会社自身のオウンドメディアで検索順位にどういったものが出ているか?は一定の目安にはなりますが、必ずしもそれだけでは良し悪しは選べません

オウンドメディアでは良いことを書いているけれども、実際にはリンク販売をしていた。記事に書いている内容について質問してみたが理解できなかった、といった状況もたまに見かけます。

事業社を選ぶ際にオウンドメディアをチェックすると思いますが、その内容をある程度把握し、担当者が内容を理解しているか?そもそもガイドラインに違反するような内容の提案がないか?は自衛のためにもしておいた方が良いです。知人にSEOに詳しい方がいるようでしたら、オウンドメディアや企業の評判を聞いてみるのも安心です。

私も頻繁に「○○って評判良いですか?」といった質問を受けるので回答しています。90%以上の確率で(代表電話営業やinfoメールで営業してくる企業に限ると100%)「やめておいた方が良いです」と回答しています。それくらい微妙なSEO業者も多いのです。。

良いSEO会社と出会って取り組む企業が1社でも増えて欲しい

私が独立直後のとあるセミナーの懇親会での出来事です。参加者との名刺交換の機会があり私の名刺を渡したところ「SEO業者の名刺はいらないわ」と言われ捨てられたことがありました

どうやらSEO業者にひどい目に合わされたそうで、それからSEO業者のことは全て詐欺師だと思っている、とのことでした。私自身もショックでしたが、SEO業界として、こういった印象を持たれている方が一定数いる状況に危機感を感じました

先ほども記載しましたが、SEO歴も長くなってくるとSEO業者の評判について意見を求められることがあります。未だに90%くらいの確率で「その業者はやめておいた方が良い」と回答しなければいけない状況なので支援会社を選ぶのは本当に難しいです

SEO支援会社を探している企業が少しでも適切な選択を行っていただければ嬉しいです。今回は、あえて特定の事業者名は上げていませんが、選ぶための多くのヒントは書きましたので、この記事を活用していただければ幸いです。

Faber CompanyではWebサイト改善の無料相談も受け付けています。ユーザービリティ向上についても承っていますので、お気軽にご相談ください。

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著者PROFILE

伊藤公助 (いとう こうすけ)
伊藤 公助 (いとう こうすけ)

株式会社Prompta. 代表取締役
出版社、学校法人広報、SEOベンダー企業を経て2013年に個人事業主として独立し2015年に法人化。9年間SEOコンサルティングのみで事業継続。
マーケティング戦略立案、担当者育成やブランドマネジメントなども行う。
数社のマーケティング顧問やアドバイザーとしても活動。

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