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自分でSEO対策を行うポイントは?理解→実装→導入→発信の順序で解説!

公開日:2023.03.23

自分のサイトの検索エンジンからの集客を増やしたい。専門家に頼らずにSEOを行うことは可能なのでしょうか?

SEOは突き詰めると非常に高度な一面はありますが、ポイントを押さえればある程度の部分までを専門家に頼らず自分で行うことは可能です。ただ何をして良いのか分からない、となってしまう可能性がありますので、基本的なSEOのポイントと流れを「理解」「実装」「導入」「発信」の順序で解説します。特別なツールや技術がなくても行いやすいものに絞って解説しますので、取り入れられそうな施策があればぜひ実践してみてください。

自分でSEO対策を行うポイントは?理解→実装→導入→発信の順序で解説!

伊藤公助

解説:伊藤 公助 (いとう こうすけ)

株式会社Prompta. 代表取締役

出版社、学校法人広報、SEOベンダー企業を経て2013年に個人事業主として独立し2015年に法人化。9年間SEOコンサルティングのみで事業継続。マーケティング戦略立案、担当者育成やブランドマネジメントなども行う。数社のマーケティング顧問やアドバイザーとしても活動。

【理解】SEOを行うために検索エンジンの仕組みを知ろう

SEOは検索エンジンを使って検索してくれた人へ情報を届けられる状態を目指します。そのためには、検索エンジンがどうやって情報を見つけて検索結果を返しているのか?理解しておきましょう。

SEOをしていて何か問題が起こった際には、検索エンジンの仕組みに立ち返って考えると問題解決することがあります。まずは、この基本を知っておくことが大切です。検索エンジンがWebサイト、コンテンツを見つけるための仕組みは大きく分けて3つです。

クロールインデックスランキング

この3つによって検索エンジンは適切に情報を返すことができています。それぞれの項目について簡単に解説します。

  • クロール
    Webページを発見するためにクローラーという仕組みが巡回する
  • インデックス
    クロールによって発見されたページを検索エンジンのデータベースへ格納する
  • ランキング
    格納したデータをユーザーの検索キーワードに応じて検索結果として返す

この3つが検索エンジンの基本的な仕組みです。

SEOには内部施策や外部施策と言われるサイト内で行う施策とサイト外から評価を得るための施策があります。これらの施策はクロール、インデックス、ランキングを適切に行なってもらうために行っています。

内部施策によってURLがクロールしやすい状態になればインデックスやランキングされやすい状況になります。外部施策によって外部から評価を得られていればインデックスされたページがランキングで有利になる可能性が高くなります。

SEOが上手くいっていないと感じる場合はクロール、インデックス、ランキングのどこで問題が起こっているのか?を把握することも問題発見のポイントになります

▼より詳細に知りたい場合はこちら
検索エンジンとは|Googleの仕組みや上位表示を目指すSEO対策を解説!

【実装】SEOの内部施策のポイントを4つだけ紹介

SEOの内部施策はクロールしやすくすることで検索エンジンのデータベースに適切に情報を格納してもらうために行います。

内部施策はどんなサイトに実装するか?によって正解が変わります。あるサイトでは効果的な内部施策も、別のサイトでは逆効果になるという事もあります。ですので、ほとんどのサイトで効果的な施策に絞って4つだけ解説します。

4つの要素は
・title
・description
・見出し
・内部リンク
です。

title(タイトル)

・自然にキーワードを使う
・サイト内の他のページと重複しない
・適切な長さ(30文字くらい)でページの内容をまとめる
・検索結果に表示された際に注意を引くものにする

ミエルカジャーナルの検索結果での見え方は以下のようになっています。

ミエルカジャーナルの検索結果

なるべく興味を惹くような内容でキーワードを含めるようにするとユーザーがクリックしてくれる可能性が高くなります。

▼タイトルの付け方はこちらをご参考ください
事例つき|SEO施策「タイトルの付け方」文字数や設定手順を解説します

description(ディスクリプション)

・他のページと重複しないもの
・ページの内容を要約した100文字前後の文章
・同じ内容や類似する内容が入力されている場合はリライトか削除をする
 ※descriptionは設定しなくても検索順位に影響しない
・検索結果に表示された際にユーザーの興味を惹く内容にする

▼ディスクリプションのつけ方はこちらをご参考ください
ディスクリプション(description)とは?文字数や書き方、SEO効果、クリック率などを事例付で解説

見出し(hタグ)

・見出しだけでトピックの要約がわかるようにする
・hx(1~6)までの入れ子で設定する
・数字の小さいものから使用する

▼見出しの適切な使い方と注意点はこちらをご参考ください
SEOでの見出しの適切な使い方と注意点を解説!ユーザビリティへ配慮して”使える”見出しをつけよう

内部リンク

SEOのサイト内施策で最も順位に影響する要素です。

・重要ページ、評価させたいページにはコンテンツエリアの目立つ位置からリンク
・アンカーテキストにはキーワードを含める

内部リンク
▲青い文字の部分がリンク

のように「SEO 解説」といったキーワードを含めたアンカーテキストが理想

パンくずリンクを設置するなどナビゲーションのリンクも可能であれば設置する
・ページ内にある類似する情報群を内部リンクしあってカテゴライズする

4つの内部施策は、ほとんどのサイトで有効

この4つがSEO内部施策のベースとなる内容です。

それ以外の例えば、sitemap.xmlや構造化マークアップは必ずしも全てのサイトにとって有用とは言えません。構造化マークアップはしてもしなくても変化がないサイトも多いですし、sitemap.xmlは間違えた実装をしてしまうとクロールに問題が起こる可能性もあります。

私がSEOの相談を受けてサイトを見てみると間違えたsitemap.xmlの実装が行われていることが多くあります。その場合、sitemap.xmlは削除してしまうことが多いです。間違えた実装をするくらいなら使わないほうが良い施策も多くあります。

その他、サイトの内部施策には含みませんでしたが

モバイルフレンドリー
ページ表示速度(ページスピード)
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)

はUI/UXにおいて非常に重要です。

SEOの要素というよりもUI/UXの要素として考慮できそうであればしてみてください。ただし、これらは実装に高度な知識が必要です。難しそうであれば専門家への依頼を行うようにしてください。

【導入】無料ツールを導入する

自分のサイトがどういう状況なのか?を知ることは非常に重要です。上手くいっているのかどうか?季節要因があるのかどうか?昨年と比較してどうか?など、状況を知ることは改善や施策の効果を確認する上で避けて通ることはできません。

そのためにはツールを使う必要があります。今回はSearch Consoleについて解説します。

Search Consoleで見るべきなのは
・クロールインデックスに問題があるかどうか
・更新したページのインデックスの再登録依頼
・自分のサイトの検索からの流入状況など検索パフォーマンスの確認
です。

特に検索結果にどのページがどういうキーワードで反応していたのか、検索結果のCTRが何%だったか、といったデータはSearch Console以外では把握できません。無料で利用可能なのでぜひ導入してください。検索パフォーマンスを見るだけでも日々の検索流入の状況が把握できます。

▼Search Consoleの登録と詳しい分析方法はこちらを参考にしてください。
【初心者でも簡単】Googleサーチコンソールの登録&分析方法:基礎編

別途ミエルカジャーナル内のGoogleタグマネージャーとGoogleAnalytics4(GA4)についての記事もあります。こちらはサイト内のユーザーの行動なども把握することができます。
>>【入門編】Google タグマネージャーとは?仕組みや用語解説、GA4設定まで

ある程度の予算を確保できているようであれば、有料SEOツールを活用すると、さらに効率的に施策は展開できると思います。機能はもちろん大事ですが、自分が初心者ということを念頭におくと、サポートや情報提供が充実しているところを選びたいですね。

▼無料・有料SEOツールを比較したコンテンツもご参考ください。
【最新比較表付】無料・有料のSEOツール30選。メリットやおすすめ、選び方を解説

【発信】コンテンツの発信を行って情報流通の基盤をつくる

最後はコンテンツ制作です。検索エンジンの理解をして、サイト内部の状況を整えて、分析する基盤まで整えた。次はサイトの価値を積み上げて、さらに多くのユーザーからのアクセスを生む必要があります。

基本となるのは記事コンテンツの作成と発信です。コンテンツの発信が最も重要で、最も奥が深いです。こればかりは経験を積みながらコンテンツの品質を上げるしかありません。

4つのポイントに分けて解説しますので参考にして取り組んでみてください。

・ターゲットとなるユーザーとキーワードの設定
・キーワードニーズの仮説を作成
・仮説からコンテンツの構成を準備
・必要な情報の調査と執筆

ターゲットとなるユーザーとキーワードの設定

どんなキーワードで流入してほしいか?と検索するのはどんなユーザーか?を想定します。キーワードやターゲットとなるユーザーは自社のビジネスにとってどういう人に見てほしいかを考えて決めるようにしてください。

その後、ユーザー像からキーワードを想像し設定します。例として、会社のオウンドメディア運用責任者がターゲットで任されたばかりの若手を想定したとします。おそらく右も左も分からない状態だけれどもコンテンツが必要なことは分かった。とりあえずやり方を勉強してみよう。という状況に置かれた場合は以下のようなキーワードが想定できます。

キーワード:
コンテンツ制作 初心者

▼キーワード選びにサジェストキーワードを活用する方法
【動画あり】Googleサジェストキーワードとは?SEOで使えるツールも紹介

キーワードニーズの仮説を作成

「コンテンツ制作 初心者」をキーワードとして設定した場合、次に行うのはキーワードニーズの仮説作成です。「コンテンツ制作 初心者」で検索する人が欲しい情報はどういうものでしょうか?具体的には以下のようなニーズ(=検索意図)がありそうです。

・コンテンツ制作のために必要な知識
・考え方のポイント
・良いコンテンツを作るための方法
・はじめての人がつまづきやすいポイント

この辺りは実際に検索してみても良いですし、実際に困っている人にお話を聞いたりしてみても良いです。

▼検索意図を把握する方法はこちら
検索意図(インテント)とは?SEOに大切な考え方と調べ方

仮説からコンテンツの構成を準備

読み手となるユーザーも想定した、キーワードのニーズの仮説も立てたのであれば、次は実際に構成を決めてみましょう。どういう順序で文章を作成するか?の設計図のようなものです。見出しベースで作成しても良いですし、ざっくりとした文章の流れを書くだけでもOKです。

モバイルデバイスからのアクセスが多いはずですので、PREP法を意識して文章を組み立ててください。結論→事例や考察→結論のような順序で文章を組み立てることでユーザーにストレスを与えることなく情報を届けることが可能になります。

必要な情報の調査と執筆

最後に執筆に必要な情報の調査、場合によっては取材などを行います。材料集めです。記事を執筆し内容の間違えや誤字脱字をチェックした後にアップします。

発信までできたら分析と改善を

理解と実装が終わっている方は、検索エンジンの基本や内部施策の初歩的なポイントは把握できています。それらの知識をベースにユーザーやキーワード理解をプラスして情報発信します。最後に導入したツールで分析することで、改善を行いサイトがより多く見られる状況へ成長させるのがSEOです。

今回は専門家に頼らずSEOを行う方法についての解説でしたので、SEOを行うための流れをざっと解説しました。深掘りしたい知識はぜひミエルカジャーナルを活用するなどして深めてみてください。

実際にやってみると大変な点や楽しい点なども見つかると思いますが、SEOに取り組んで良い結果を出していただけたら嬉しいです。

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著者PROFILE

伊藤公助 (いとう こうすけ)
伊藤 公助 (いとう こうすけ)

株式会社Prompta. 代表取締役
出版社、学校法人広報、SEOベンダー企業を経て2013年に個人事業主として独立し2015年に法人化。9年間SEOコンサルティングのみで事業継続。
マーケティング戦略立案、担当者育成やブランドマネジメントなども行う。
数社のマーケティング顧問やアドバイザーとしても活動。

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