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コンテンツマーケティングツールおすすめ5選【最新版】プロの選び方や活用術、稟議の通し方

更新日:2024.6.5 公開日:2023.06.05

ユーザーの広告離れが進む中、近年注目を集めるコンテンツマーケティング。効率的に実行するために、ツール導入を検討されている方も多いと思います。しかし、「コンテンツのネタを探すにはどんなツールがいいの?」「ツール導入して成果が出なかったら困る」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで今回は、コンテンツマーケティングの成果を出すうえで重要なツールの選び方やおすすめのツールを、私が実際に活用している方法と一緒に紹介します。

新宅千尋

著者:新宅 千尋

大手総合通販会社でのマーケティング担当を経て、2019年グロービス経営大学院に入社。コンテンツメディア『グロービスキャリアノート』を立ち上げ、編集長を務める。立ち上げ当初はSEO未経験だったものの、わずか1年半で月間80万PV閲覧されるサイトへと成長させた。

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとはユーザーにとって価値のあるコンテンツを制作・発信することで、見込み顧客や顧客とコミュニケーションをとるマーケティング手法のこと。

自社の認知を広げて商品/サービスのCV(コンバージョン)を促進し、最終的には自社のファンになっていただくところまでを目指すマーケティング手法です。コンテンツマーケティングの手法は豊富にあり、自社の強みやターゲットユーザー、社内リソースを考慮しながら選択し、使い分けていくのがポイントです。

    コンテンツマーケティングの代表例

  • Webサイト
  • ブログ
  • SNS
  • YouTube
  • メルマガ
  • プレスリリース
  • ホワイトペーパー
  • イベント
  • セミナー
📖 まず初めに、コンテンツマーケティングについて深堀りしたい方はこちらをご覧ください。
成功するコンテンツマーケティングとは? メリットと実践手順、事例を解説

コンテンツマーケティングツールを使うメリット

主観に頼らないユーザーニーズの把握ができる

コンテンツマーケティングは、自社の商品やサービスに対するニーズが顕在化していない潜在層と自然に接点を持つことができるというメリットがあります。一方で、ユーザーにとってタメにならない(=関心がない)内容だとスルーされてしまいます。

「手間暇かけて作ったのに、ユーザーに全く見てもらえなかった」という事態を避けるためには、ユーザーにとってタメになるコンテンツ作りが不可欠です。

しかし、ここで問題となるのがデータや根拠が何もないと、作り手の基準で「タメになるかどうか」を判断しなければならないということです。ツールを使えば、作り手の主観に頼らず、客観的にユーザーが求めている情報を高精度で把握することができるのでおすすめです。

調査や分析の時間を短縮できる

コンテンツマーケティングは、長期的に継続することで収益増加への貢献やお客様層の広がりなど様々なメリットがあります。

一方で、運用に手間と時間がかかるというデメリットもあります。ツールを有効に活用することで、コンテンツマーケティングに欠かせない事前のニーズ調査や公開後の分析にかける手間と時間を短縮できます。

📖 コンテンツマーケティングのメリットとデメリットについてはこちらで詳しく解説しています
コンテンツマーケティングのメリット・デメリットを実践3社が回答!

コンテンツマーケティングツール5選

質の高いコンテンツ制作をするために、おすすめのツールを5つ紹介します。

  1. Googleトレンド|テーマネタ調査
  2. ミエルカSEO|制作・競合調査・分析
  3. Googleアナリティクス4(GA4)|アクセス分析
  4. Googleサーチコンソール|サイトの内部診断
  5. ミエルカヒートマップ|CVR改善

①Googleトレンド|テーマネタ調査

▲Googleトレンド

価格:無料

主な機能
  • リアルタイムの急上昇ワード
  • 過去の急上昇ワード
  • 特定キーワードの検索ボリュームの動向

Googleトレンドは、市場のトレンドを大まかに調査できるツールです。

🎞 Googleトレンドの使い方はこちらの動画でも解説しています
トレンドキーワードの見つけ方 ~ Googleトレンドでチェック ~

どんなキーワードがGoogleで多く検索されているかをチェックできます。過去のトレンドはもちろん、現在注目されているキーワードも確認できるため、世の中の関心が高いキーワードを元に、どんなテーマのコンテンツにするか?のヒントが得られます。

さらに、特定キーワードの検索ボリュームの推移も見ることができ、キーワードの季節性や流行動向を把握することもできます。

ただし、Googleトレンドでのキーワード検索数は相対的な値です(検索数が最も多かった時期を100とし、その特定期間の推移が0~100と表示される)。具体的な検索数ではないところに注意が必要です。

特定キーワードの検索ボリュームの動向。
期間や検索地域、検索カテゴリーの変更なども可能

具体的な月間検索数のチェックも可能なツールは、次に紹介する「ミエルカSEO」です。

②SEOツール ミエルカSEO|制作・競合調査・分析

▲ミエルカSEO

価格:有料(※3日間の無料トライアルも可能。トライアルからの利用がオススメ

主な機能
  • キーワード調査
  • 検索意図の分析
  • 競合調査
  • 検索順位の推移
  • アクセス解析レポート

「ミエルカ」は、クラウド型のコンテンツマーケティング&SEO支援ツールです。ユーザーがどのような情報を求めているか(=検索意図)、どんなキーワードを軸にコンテンツを作るべきかなど、記事コンテンツ作成のヒントを提案してくれます。自分でキーワードマップを手作業で作るより圧倒的に効率がいいです。

さらに自社コンテンツの課題を把握することができ、SEO施策を行う上で欠かせない機能が豊富に揃っています。検索順位の推移や、タイトルのクリック率なども分析できるため、コンテンツ公開後の改善にも役立てることができます。

▼月間検索数の推移(〝論理的思考〟というキーワードの調査結果)

月間平均検索数の推移。実際の検索数が表示される。

▼検索ニーズの調査結果(〝論理的思考〟というキーワードの調査結果)

ユーザーの検索意図が可視化できる機能。
検索意図が近いキーワード毎にコンテンツを作成していく。

▼競合サイトの流入キーワードも調査可能

どんなキーワードでユーザーが競合サイトに流入しているか調査できる機能。
コンテンツ作成時のネタ出しや、自社のキーワード選定のヒントにできる。

▼コンテンツ公開後の、平均順位や合計クリック数などもミエルカできる

クリック数が極端に少ないページは
タイトルやディスクリプションの変更などを行う。

また、ツールだけでなくカスタマーサクセススタッフによる人的サポートが充実しているのも魅力の一つです。自社サイトに合った専門的なアドバイスをもらいながら、ツールを利用する中で出てくる不明点や課題を解消することができます。

私もミエルカユーザーですが、特に導入初期は担当のカスタマーサクセススタッフへよく相談しました。目標などを共有しておくと、具体的なアドバイスをもらいやすいと思います。

▶▶▶ミエルカを無料で試してみる

③Googleアナリティクス・Googleアナリティクス4|アクセス分析

▲Googleアナリティクス

価格:無料

主な機能
  • ユーザーのアクセス状況
  • ユーザー属性
  • サイト内の閲覧行動
  • 施策ごとの集客・CV達成状況

Google Analyticsは、自社のWebサイトへのアクセス状況やユーザー行動を分析できるツールです。

サイトに訪問したユーザーの属性訪問ページ閲覧数CVの達成率広告の効果などを計測できます。高機能でありながら無料で使えるため、多くの企業が導入しています。

公式のマニュアルやサポートがないので、初心者には少々難しく感じる部分もありますが、多くの人が利用しているため解説記事やセミナーなども豊富にあり比較的簡単に情報を入手できます。

Googleアナリティクスはサイト内に訪問したユーザーが、どのような行動(ページ遷移や離脱など)をしたのかという定量分析ができます。その一方で、特定のユーザーがサイト内をどのように遷移したか、各ページ内のどこをよく閲覧しているかなどは分かりません。各ページの構成やCTAボタンの設置箇所などの改善には、他ツールとのかけ合わせも検討していく必要があります。

各ページの閲覧状況。
ページ訪問者数や、平均滞在時間、離脱率などが確認できる。

チャネルごとの集客状況。
自然検索やSNSなど、どこからユーザーがページを訪れたのかが分かる。

しかし、2023年7月に現行のGoogle Analytics(Universal Analytics)は使えなくなってしまい、Google Analytics 4(GA4)への移行が必要になってきました。GA4移行に関してはFabercompanyでもサポートしています。こちらのコンテンツもあわせてご覧ください。

☑︎関連記事:Googleアナリティクス4(GA4)への移行支援のご相談はこちら

④Googleサーチコンソール|サイトの内部診断

▲Googleサーチコンソール

価格:無料

主な機能
  • サイト課題のチェック
  • 検索パフォーマンスの分析

Googleサーチコンソールは、Google検索でのパフォーマンスを分析するツールです。

どのキーワードでどのくらいのユーザーがサイトに訪問しているか、検索結果でどのくらいの頻度でクリックされているかなどが確認できます。

また、サイトがGoogle検索に正常に登録されているか、エラーが出ていないか、ペナルティを受けているページはないかなども確認できます。 Google検索の登録状況やペナルティの有無はサイトの検索順位に関わるので、正常かどうかチェックする必要があります。

URLの登録状況の確認画面

⑤ミエルカヒートマップ|CVR改善

▲ミエルカヒートマップ

価格:無料~ ※PV数等、利用には条件あり

主な機能
  • 熟読率
  • スクロール率
  • クリック数、クリック率
  • 施策ごとの集客・CV達成状況

ページ内のユーザー行動を色の濃淡と数値で可視化し、ページ改善のヒントが得られます。

ユーザー行動は3つの指標から確認できます。

①アテンションヒートマップ(どこが読まれているか)
②スクロールヒートマップ(どこまで読まれているか)
③クリックヒートマップ(どこがクリックされているか)

離脱原因の分析やユーザーの関心度が高い情報の把握、ページ内導線の改善、改修後の効果検証などに役立ちます。

関心度が高い(=よく読まれている、あるいは、クリックされている)箇所ほど赤色で表され、逆に関心度が低い箇所ほど青色になるため、直感的に改善すべきポイントが分かるというのもヒートマップのメリットです。

左から順にアテンションヒートマップ、
スクロールヒートマップ、クリックヒートマップ

▼ミエルカヒートマップを無料で使ってみる
【無料】ヒートマップ解析&UIUX改善ツール(スマホ分析可)- ミエルカヒートマップ

コンテンツマーケティングツールの選び方3つのポイント

ツールを選ぶうえで押さえておきたいポイントを3つ紹介します。

①目的と機能で選ぶ

まず、最低でも下記の4つが調査できる、もしくは効率化できるツールを選びましょう。

1.ニーズ・キーワード調査

ユーザーにとってタメになるコンテンツを制作するには、ニーズ調査が必須です。手作業での調査も可能ですが、効率的に高精度で調査するには限界があります。

特定キーワードの月間検索数や検索ボリュームの抽出など、無料で調査できるツールもありますが、どうしても精度が低くなってしまいます。私は、それで悩みました。高精度で知りたい場合は、膨大なデータベースを元に調査結果を出す有料ツールの活用がオススメです。

2.競合調査ができる

競合サイトがどのようなキーワードで集客をしているのかなど競合サイト分析をすることは、自社サイトのキーワード選定をする上で役立ちます。また、コンテンツ記事を公開後、競合サイト状況と比較することで、自社に不足している情報や課題を把握することができます。

3.公開後のサイト分析・リライト提案ができる

せっかく良いコンテンツを制作しても、ユーザーに届かなければ意味がありません。 自社サイトやコンテンツがどのくらい閲覧されているか、こまめに検索順位や流入キーワードなどをチェックできるものを選びましょう。リライトの時に、役立ちます。

4.効果検証ができる

ユーザーとって有益なコンテンツを制作していくためには、公開後の効果検証が重要です。CV数や熟読率、読了率などを確認し、課題があれば改善して、1コンテンツの質を高められます。期間比較機能のあるツールを使うと便利です。

②無料で試してみる

無料トライアル(お試し)期間を設けている有料ツールも多々ありますので、ぜひ積極的に利用してみてください。お試し期間でのチェックポイントは4つです。

1. 機能

まずは、現在自社が抱えている課題から、新しいツールでどんな目的を達成したいのかを整理しましょう。

例えば、「コンテンツ作りのヒントが欲しい」「もっと閲覧数を増やしたい」など課題によって必要な機能は異なります。 その上で、ツールが課題を解決できる機能をきちんと備えているかを確認してみてください。

2.操作性

ツールを最大限活用するには、操作性も重要です。
実際に使ってみて、すぐに使い方をマスターできそうか、日常的に使うことが苦でないかUI面も確かめてみましょう。さらに将来、担当者が変わる可能性も踏まえて、誰でも使いやすいとベストです。

3.サポート体制

ツールを導入する前までは熱心にサポートしてくれたけど、導入後は放置」そんなケースも少なくはありません。ツールを使用する中で課題が出てきたときに、カスタマーサポート担当に気軽に相談できるか、勉強会やセミナーが頻繁に開催されているかなど、導入後のサポート体制が整っているかはチェックしておきましょう。

また、ミエルカではユーザー会を定期的に開催しており、ユーザー同士のコミュニケーションを活性化させるなどの取り組みを積極的に実施しています。ユーザー会のレポートもありますのでぜひご一読ください。
▶ミエルカユーザー会の様子はこちら

4.コストパフォーマンス

「同じような機能を持つツールが複数あるが、どれを選べばいいか分からない」という時はコストパフォーマンスで考えましょう。安くて機能が充実しているからといってコスパが良いというわけではありません。

また、自社が抱えている課題に対して、オーバースペックである可能性もあります。課題を解決する機能を備えたもので、予算感にあったものを選ぶようにしましょう。

③費用で選ぶ

良いツールに出会っても、予算がないと有料ツールは導入できません。コンテンツマーケティングは長期的に見たときに費用対効果が高い傾向がある一方で、成果が出るまでに時間がかかる施策でもあります。

手応えを感じるまで半年、しっかりとした成果を実感するまでは1年~1年半かかると言われています。有料ツール導入をする際は、短期的な予算の確保ではなく、効果が出るまで継続利用できるように予算の確保をしましょう。

📖 コンテンツマーケティングのメリットについての記事はコチラ
コンテンツマーケティングのメリット・デメリットを実践3社が回答!

コンテンツマーケティングツール導入稟議書の通し方

ツールを導入するときに、上長や決裁者が最も気にするポイントは、「ツール導入することで成果が出るか」ということです。上長や決裁者に稟議書を提出する際には、CV計画を作成すると成果のシミュレーションが分かりやすくなるのでオススメです。

ミエルカでは無料でCV計画表や稟議の通し方をお伝えするセミナーを提供しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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コンテンツマーケティングお役立ちセミナーの一覧

著者PROFILE

新宅 千尋
新宅 千尋(しんたく ちひろ)

大手総合通販会社でのマーケティング担当を経て、2019年グロービス経営大学院に入社。コンテンツメディア『グロービスキャリアノート』を立ち上げる。立ち上げ当初はSEO未経験だったものの、施策と創意工夫を重ね、わずか1年半で月間80万PV閲覧されるサイトへと成長させた。マーケターとしてのモットーは「ユーザーに負荷をかけない」こと。■講演歴:MaekeZine(マーケジン)

編集者PROFILE

竹田夢子
竹田 夢子(たけだ ゆめこ)

大学卒業後、2019年に新卒第5期として入社。ウェビナー・展示会運営やメルマガ、ミエルカ事例取材・執筆などオンライン/オフラインを問わず幅広い施策を担当。学生時代、毎週30人以上の小学生の作文を添削していた経験から、読みやすい文章とは?について日々模索中。趣味はスポーツ観戦、読書、コロナ自粛をきっかけに韓国ドラマにハマり中。▶︎Twitter:@ta_yumeko

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